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宇都宮市明保野町の不動産鑑定士
営業範囲は日本全国、どこでもまいります。不動産鑑定士として活動しています。内容は日々を綴ったゆるーいブログです。
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落日燃ゆ
言わずもがなの城山三郎先生の大代表作でして、ロシアのウクライナ侵攻を機に、大学生の時分以来振りに読み返してみました。
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東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。
「BOOK」データベースより

昭和の時代に、外相、首相を務め、戦後、戦犯として、処刑された“広田弘毅”を描いた作品です。
戦犯といえば、むちゃくちゃな戦況拡大を推し進め、周辺国のみならず、日本国民にも多大な犠牲を払った【悪】としての側面しか抱いていませんでしたが、広田は違いました。広田はむしろ戦況の縮小を主張、冷静な見識持ち軍部の暴走を押さえようとした人物です。外交官としても各国との調整役として優れた人物でした。国を愛し、家族をはじめとする人々を愛した人でもあります。
そんな広田が東京裁判で処刑される経緯は、涙なくしては読めません。城山三郎先生はそんな広田の人生を事細かに、丁寧に描いています。

そもそも私は、東京裁判なんぞ根拠のない連合国側の一方的都合のものだと思っています。小林よしのり氏は、A級戦犯という言葉を敢えて使わず、「いわゆるA級戦犯」と表現しています。
そんなおかしい裁判と広田はわかっていながら、弁明を一切しません。

最後に、広田の潔さもさることながら、泣けてくるのは夫婦愛です。二人は、老いても相思相愛、妻静子は、夫の覚悟を察知し、裁判の最中に自害しました。夫の未練を少しでも軽くしたいという願いから死を選んだのです。

この本の全てが歴史の史実。世界各国はロシアを責め立てますが、日本だって第二次世界大戦中には世界から孤立を強いられました。
そういった中で日本国民を守ろうとした広田弘毅、日本人なら知らねばならない人です。

今年、靖国神社にて広田の功績を偲び、お参りしたい。日本の政治家にも靖国神社に行って欲しい。日本人として自然な想いです。

お薦め度は文句なしの★★★★★(星5つ)です。

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山女日記
陽気が良くなってきて、軽い登山とかピクニックとかのんびり行きたいなあと思っています。椎間板ヘルニアのリハビリも兼ねて。
そう思っていた折り、湊かなえ先生の著書を手に取りました。
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物語の構成は、一つ一つの章が山の名前になっています。そしてその一つ一つの話に、異なった主人公の女性が登場します。山に登るという共通点はありますが、その背景は皆違っていて、日常の中に、姉妹の事や、結婚のこと、仕事のこと、恋人との関係に何かしらの不安や憂う気持ちを抱えています。山に行くのに十人十色の想いが交錯しているということです。

人は何故山に登るのでしょうか? ちょっとだけこの本にはヒントがあるような気がします。答えは人それぞれ。

私は山には詳しくないですが、読後はなんか山に登ってみたくなります。そして自分をみつめ直したい気持ちになりました。

お薦め度は★★★★☆(星4つ)です。

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昨日亡くなられた、石原慎太郎さんの著。「弟」とは言わずもがな、大スター石原裕次郎です。弔いの意もあり読み返してみました。
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石原裕次郎の波瀾万丈の生涯を、兄の視点で描写しています。
石原裕次郎のプライベート面や入院中の状況が分かります。何と言っても破天荒な生活ぶり、さすが昭和の大スターです。そしてその兄であった石原慎太郎、そりゃあ只者じゃありません。

石原慎太郎といえば都知事というイメージを持つ人が多いでしょうが、やはり根は文筆家で小説家なんだなあと感じます。
そして都知事の頃は右的な発言、漲るナショナリズムと自尊心。でもこの著書で兄弟愛の吐露を読み取ると、ホント情熱的なお人だったのだなと。
電子書籍でサラッと読むより、昭和を感じながら、現物の文庫本でちゃんと読んで欲しい1冊です。

心よりご冥福をお祈りいたします。

お薦め度は★★★★☆(星4つ)です。

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ブラックボックス
第166回芥川賞を受賞。元自衛官という異色の経歴でも話題を集めた、砂川文次先生。
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現在のコロナ禍の東京が舞台です。
主人公のサクマは、先行き不透明な現代で漠然とした将来の不安を抱えながら生活をしています。メッセンジャーとして福利厚生の無い非正規労働として働き、いつかちゃんとしないとと思いながらも、毎日を無為に過ごしていきます。
そんな彼にある決定的な出来事が起こります。小説後半は思いもよらぬ展開から始まり、サクマの運命は大きく変化していくのです。

いわゆる裏の世界の人間(定職なし→税滞納→傷害→刑務所)と言えるかもしれませんが、なんか他人事ではなく感じます。同じ頃合いの子供を持つ親として。
息子がひょいとしたことから衝動的になって・・・なんてこと否定できません。

主人公サクマは衝動的な人間で、暴力行為を働いて職場を転々としている。感情移入は微妙ですが、ただこの世の非条理な「負のループ」を抜け出したいとも考えており、主人公に自分を重ねる人は意外と多いのではないでしょうか。
若者に是非読んで欲しい1冊です。

大学生くらいの息子さんへのお薦め度は、★★★★☆(星4つ)です。

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戦い、いまだ終わらず
学生時代、落合信彦を夢中になって沢山読みました。まだ自宅の本棚にたくさんあります。人生も永くありません、今後読まなそうな本は、あと一度だけ読んで捨てよう。そう思って四半世紀ぶりに手に取りました。
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結論を先に言うと、すごく面白くてなんとしても捨てられません。人生のバイブルにしたい。そんな1冊です。一生本棚に置いておくでしょう。

主人公は四国の伝説の経営者、坪内寿夫。愛媛県人なら絶対誰でも知っている、実在の経営者ですね。日本の「再建王」と呼ばれました。令和の経営者や政治家なんて、彼に比べりゃなまっちょろいろもんです。

物語が大戦前から昭和までと、とても長い時間軸の作品ですが、全く全く飽きません。おじさんになっても学生時代のように、一気に夢中で読み進めました。主人公の人間のスケールの大きさには学ぶところが多いほか、終戦後の兵士の心意気には涙なしでは読めません。

真の日本男児。現代人が忘れ去っていた大和魂を呼び起こす、痛快な小説です。

お薦め度は文句なし★★★★★(星5つ)です。

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プロフィール

あけぼの不動産鑑定                                        吉澤光彦

Author:あけぼの不動産鑑定  吉澤光彦
平成22年9月1日開業 49歳(既婚)
〒320-0845
栃木県宇都宮市明保野町6-34
明保野ロイヤルパレス202
TEL 028-678-4693
FAX 028-678-4694

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