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宇都宮市明保野町の不動産鑑定士
営業範囲は日本全国、どこでもまいります。不動産鑑定士として活動しています。内容は日々を綴ったゆるーいブログです。
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優良ストック住宅推進協議会
以前ブログにて、中古住宅のストックが日本には非常に多く、新築住宅の約70倍ものマーケットがある旨を書きました。これからは、やはり中古住宅の有効利用が、不動産業界は至上命題と思います。だってすでにあちらこちらに空き家だらけですから・・・。
そんな中、「優良ストック住宅推進協議会」なるものがあり、注目を浴びているようです。
以下はホームページより抜粋。
「優良ストック住宅推進協議会は、既存の優良ストック住宅流通の活性化と適切な市場形成を目指し、住宅メーカー9社の参加により設立致しました。当協議会では、参加会員共通の「優良ストック住宅」を定義し、これを満たすものについて「優良ストック住宅査定方式」を共通の査定方式として使用することで、優良なストック住宅(ブランド名:SumStockスムストック)の普及に努めます。また、これらを実現するために、独自の「優良ストック住宅査定マニュアル」(スムストック査定マニュアル)を策定し、協議会認定の査定士(スムストック住宅販売士)を育成していきます。」
とのこと。
我が家のセキスイハイムも、これに加盟しております。
不動産鑑定士として注目しているのは、やはりこれらの加盟メーカーがどのように、中古住宅をどのように査定するのかということです。独自の査定フォームを持っており、ある程度共通したものさしで評価を行っているようです。なんと言っても、大手メーカーの売りはアフターメンテナンスの良さです。当然グループ会社で行われていたリフォーム履歴等の情報も分かるし、アフター修復歴も把握しているので、非常に心強いです。特に構造や設備部分は施工した人間だからこそ良し悪しがわかるもので、第三者が査定してもなかなかわかるものではありません。
不動産鑑定士と優良ストック住宅推進協議会(以下協議会)の査定、どちらが適正か? ここではそういう議論はいたしません。不動産鑑定と協議会、根本的に取り組み姿勢は異なります。協議会の場合、その加盟の多くが優良メーカーでアフターサービスが充実しているので、著しい市場価値の劣化は少ないでしょう。またいわば自分の手の内での評価なので、これからのランニングコスト等もよく把握していると思います。販売事例が蓄積されれば、より市場のニーズに近い、価格設定ができるようになるでしょう。
でも不動産鑑定では、いんちき施工や三流メーカー施工の良し悪しも判定しなければなりません。自宅を第三者に貸したいとか(いくらで貸せるかといった収益性を重視する)、担保価値(安全性を考慮した安めの価格)としての査定等、協議会とは全く違った目線で評価をしなければならない局面も多いです。都会で相場が形成されている優良住宅は、あまり価格はぶれないかもしれませんが、絶対的に需要の乏しい農家の分家住宅だったりすると、土地価格を含めた一体としての市場価値はやはり、査定は難かしいでしょう。
いずれにせよ、リフィーム工事や定期点検等の履歴をきちんと開示して購入者に引き継ごうという取組は、非常に評価できると思います。
これから住宅を検討される方は、こういった取組の有無も検討されるとよいかもしれません。
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プロフィール

あけぼの不動産鑑定                                        吉澤光彦

Author:あけぼの不動産鑑定  吉澤光彦
平成22年9月1日開業 51歳(既婚)
〒320-0845
栃木県宇都宮市明保野町6-34
明保野ロイヤルパレス202
TEL 028-678-4693
FAX 028-678-4694

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