プロフィールを書くとき、趣味はなんですか？と聞かれると、私は非常に困ります。趣味とはいったいなんでしょう。「趣味」を辞書で引いてみると、「専門としてでなく、楽しみとして受好する事柄」とあります。
何かプロフィールを書くとき、私はたいていその時の興味ある事柄をあたりさわりなく書きます。多種多様な事象に興味を持つ人間ですが、いずれも自分の中では趣味とは思っていません。「無趣味」な人間なのです。映画鑑賞、読書が趣味という人は多いですが、どの程度で趣味と言えるのでしょうか。
著者の村上龍氏も著書「無趣味のすすめ」で「私は無趣味」と述べております。

無趣味のすすめ 拡大決定版 (幻冬舎文庫) (2011/04/12) 村上 龍 商品詳細を見る

多彩な才能を活かし、その著書からみても多趣味な方と思っていたのですが・・・
同書の中で
「精神をエクスパンドし、真の達成感や充実感を充たすものは、「趣味」では洗練されすぎていて、結果仕事にそれを求めている」
と述べておられ、つまり趣味を持つなということではなく、仕事が趣味でも良いではないかという話でした・・・。
同書は雑誌「GOETHE」に載っていたものをまとめたエッセー集です。“24時間仕事バカ”を掲げ、ワークホリック万歳のビジネス雑誌です。現代の仕事に疲れ、日々に忙殺されている団塊ジュニア世代にしみるエッセー満載であります。
私の「無趣味」と村上龍氏の「無趣味」は全く別物ということでした。
私も開業して早９か月、仕事について真の達成感や充実感とはなんぞやを、今一度考え直したいと思います。