著者は有川浩（ありかわひろ）氏で昨年に映画化もされました。

阪急電車 (幻冬舎文庫) (2010/08/05) 有川 浩 商品詳細を見る

同氏の著書では、「県庁おもてなし課」とか「フリーター家を買う」の方が有名でしょうか。ライトノベル作家として大成した彼女ですが、今は恋愛小説の女王なんて呼ばれているようです。
全部で８駅。片道たったの１５分という電車の中を舞台にした短編の連作です。首都圏の電車ではありえないようなシチュエーションですが、関西圏ではありなのでしょうか。日常はあくまで日常のことで何か凄いことがあるわけでもないですが、だからこそ安心してゆるりとした気分で読む事が出来ます。とにかく阪急電車というものに乗車してみたくなりました。神戸の阪急電車ならではの雰囲気なのでしょう。
読後感はすっきり爽やかに終われる小説です。このほのぼの感、また有川作品読みたい度は、★★★★☆（星４つ）でした。