ものすごくうるさくてありえないほど近い
原題は「Extremely Loud and Incredibly Close」、直訳すると、「とても大きくて信じられないほど近い」とかいうふうに訳すのでしょうか。

映画を見てのまずの印象ですが、この邦題がなんかぴんとこないです。もっと良い邦題なかったのかな、まあ映画の中身が良ければどうでもよいですが・・・。
本作品は今年度のアカデミー作品賞にノミネートされましたが、私の予想通りというか、作品賞は逃しました。題材は非常に良いのですが、ハリウッド受けしないというか、娯楽性がないというか、とにかくまあ、個人的には嫌いではないのですが、賞レース的には一番の作品ではないのです。
亡くなったお父さんの部屋で見つけた謎の鍵、その謎を解くため少年が東奔西走するストーリーですが、何か宝箱とかメッセージを解くカギなのかと思っていましたが（みんなそう思うでしょうが）、予想外の結末でお涙頂戴、こういう展開は受けますなあ・・・。
３・１１で大好きな父を亡くした息子の父への想い、それを陰ながら大きく包み込む母の愛情、そして死ぬ直前まで家族を想った父からの必死のメッセージ、うーんお涙頂戴です。
主人公の天才子役トーマス・ホーンは今後も注目でしょうが、助演男優賞ノミネートされた「マックス・フォン・シドー」は◎。映画では一言もしゃべらない役なのでのすが、すごい存在感です。映画で一言もセリフ無しでオスカーならこれも話題となるでしょうが、こちらもオスカーは逃しました（残念）。
私の人にお薦めできる度は★★★★☆（★４つです）。