あれから１年、生きていくうえでの価値観が根本的に覆され、大自然に対しての人間の無力さを痛感しました。どんなに科学技術が進歩しようとも、自然の驚異にはかないません。平穏な日常がどんなに有り難いか、家族がいっしょにいられることがどんなに幸せか、子供が普通に外で遊べる日常、何不自由ない日々の生活・・・。
そんな想いにふけりながら、雨上がりの日曜日、敢えてどこにも外出はせず、午後２時４６分、テレビの前で一家全員、黙とうを捧げました。あの震災以降、停電で寒くて不自由した日々、ガソリンが無い、余震の恐怖、そして放射能の恐怖・・・　家族はそんなことを忘れかけていたかもしれませんが、忘れては決していけません。そんな私をよそ眼に、子供たちは能天気なものですが、その能天気な子供をぶっ飛ばすことができるのも幸せです。
金持ちじゃなくてもいい、いい車になんか乗んなくてもいい、外食だってたまにでいい、今の生活で十分幸せです。
宇都宮市清原台の私の実家は被災し、半年以上家族は東京に避難生活を強いられました。現在はかろうじて家は住めますが、被害は甚大です。決して他人事ではありません。
復興はまだまだ道半ば、私は被災地の方にたいしたことはできませんが、忘れないでこの教訓を語り継ぎたいと思います。

テレビの震災関連の映像は強烈ですが、写真も訴えかけるものがあります。永久保存します。