昨日平成２４年１月１日時点も公示価格が発表されました。
→　下野新聞の記事　　
これが発表されるとやっと春が来たなあと、全国の不動産鑑定士の皆さんは思うはずです。これが発表されるまでには羽陽曲折の苦労が皆さんありますからねえ。
宇都宮の地価公示について簡単にコメントしたいと思います。
・従来の最高商業地（二荒山神社の鳥居の前のマンションの西側）のポイントは廃止され、宇都宮で一番価格が高い地点は、宇都宮池上町（ローソンの入っているビル）に移動しました。価格水準の高い商業地の下落率は前年よりやや拡大といった感じでしょうか。依然として市街地中心部の空洞化を如実に表した結果となっています。
・住宅地については、ＪＲ駅東口の住宅地においては、下落率が小さい地点が目立ちます。西低東高といった感じでしょうか。あと震災の被害が大きかった清原台（宇都宮市―３９）は大きい下落率を示しています。あまり下落しない住宅地と大きく下落する住宅地の差があり、選別化の傾向が見られます。今後の宅地需要者の選好性について注視していきたいと思います。
・工業地の下落率はほぼ前年並みでした。
最後に結果だけみると、下落率は、東日本大震災以前の価格時点とほぼ同様の数値なので、今後震災の影響が拡大し、地価に影響を与えるという状況ではなさそうです。