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宇都宮市明保野町の不動産鑑定士
営業範囲は日本全国、どこでもまいります。不動産鑑定士として活動しています。内容は日々を綴ったゆるーいブログです。
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URの入札
UR(都市機構)の不動産鑑定評価業務に何度か札入れしていますが、落札できたことは一度もありません。それもそのはずです。おそろしく安売りで業務が落札されているからです。業務には予定価格が定められていて、事後的にこれはわかります。そもそも予定価格とは、
建設省中央建設業審議会の『中建審建議建設工事の入札制度の合理化対策等について(第二次建議)』(昭和58年(1983)3月)の中で、「予定価格は、標準的な施工能力を有する建設業者が、それぞれの現場の条件に照らしても、最も妥当性があると考えられる標準的な工法で施工する場合に必要となる経費を基準として積算されるもの」
と書かれています。これは工事業者についてのことですが、不動産鑑定については、これはあてはまらないのでしょうか?
建設工事には「低入札価格制度」が設けられており、著しく低い価格での札入れは、価格の妥当性の調査がされます。著しく安い落札は手抜きとかの恐れがあってやばいと思うのは当たり前です。不動産鑑定については、これはあてはまらないのでしょうか?
URの落札情報を見ていると、予定価格の10%台という恐ろしく低い価格での落札が目白押しの業務があります。それが不動産鑑定評価業務です。予定価格の1/10の落札ですよ。ネットで見ていて本当に悲しくなります。仮に私が予定価格の1/10で落札したら、真面目に良いものを作ろうというインセンティブは、正直かなり薄れますな。これでも落札している業者はある意味、たいしたものだと思います。
UR側には基本的には落ち度は無いとないと私は考えます。だって設定している予定価格は極めて妥当と思われるからです。鑑定業界が勝手に安売りしているのです。
落札業者は実名公表されていますが、その業者をどうこう言おうというつもりはありません。でも業界全体として、危機的な問題だと思います。
提言1
不動産鑑定はそもそも入札になじまない、そもそも原価という概念に乏しいので、安売りが横行するのです。入札は廃止!
提言2
仮に入札でも経費基準のようなものを業界で作成する。要は鑑定評価の質が担保される最低保証的な金額ガイドラインを策定する。
そうでもないとホントやる気でません。繰り返しですが、不動産鑑定評価業務は入札になじみません!
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プロフィール

あけぼの不動産鑑定                                        吉澤光彦

Author:あけぼの不動産鑑定  吉澤光彦
平成22年9月1日開業 50歳(既婚)
〒320-0845
栃木県宇都宮市明保野町6-34
明保野ロイヤルパレス202
TEL 028-678-4693
FAX 028-678-4694

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