鬼怒川温泉の宿「ホテルニューさくら」へ。
今回の目的は「ローコストホテルのオペレーション調査」。鬼怒川温泉の某旅館の不動産鑑定に携わっているのですが、脅威である競合店の調査となったわけです。伊東園グループに買収される前は土日なら１５０００円はした鬼怒川温泉中の上くらいの宿でしたが、今は一泊２食付で６９８０円！　朝夕バイキングですが、ソフトドリンクだけでなくアルコールも飲み放題の値段というのが売りです。これで経営が成り立つのでしょうか？　あまりにもひどいオペレーションなのでしょうか？　館内はぼろぼろなのでしょうか？　とにかくこの目で確かめるべく、一家を道連れに。
まず驚いたのが、南隣とそして北隣にも違う（潰れた）ホテルがあったのですが、その双方も伊東園グループ買収されており、つまり旧３ホテルが一体で利用されてました。豊富な資金力を感じさせます。
チェックインは３時過ぎ、既に布団は敷いてありました・・・

勿論部屋への案内もありません。
館（やかた）は老朽化はしているものの、清掃は行き届いており、不快感は全くありません。部屋も広くてゆったりという印象。
大浴場にて入浴しましたが、男子風呂は熱すぎて、長く入っていられないレベル（女子風呂は非常にぬるかったとのこと）。ボイラーの設定を間違っていたのでしょうか？　でも源泉を持っていて湯量は豊富なのは、鬼怒川の中でもポイント高いです。
気になる夕飯は宴会場でバイキング。

肉はから揚げ、魚は鯉のあらいとか・・・　ステーキとか刺身は期待してはいけません。店で頼んだら１０００円以内かなあというレベル。高望みしなければ小学生くらいには文句ないだろうし、大人も飲み放題ならまあ仕方なし・・・　ビール→ハイボールで個人的には満足。

部屋にて持ち込んだワインとつまみで飲み直しました。
卓球は無料。

朝食はビジネスホテルのレベルでしょうか。高望みはしません。悪くないと思います。
感想
・これはこれで完成されたオペレーションで人員配置も必要最低限、ピークタイムにフロント等に多く人を配置しており、特段トラブルも無し。非常によくできていると思います。
・アルコール飲み放題は非常に有り難いが、飲まない大人は逆に物足りないと思います（飲むから元をとれる）。
・これでは物足りなと思う人が大多数でしょうが、これでも十分と思う人もかなり多くいると思います。要はわりきりれれば、これはこれで完成されていると思います。珍しさもあるので当面は繁盛すると思いますが、リピートするかは微妙です。でも周辺の旅館ホテルにとては非常に大きな脅威です。なっていったて集客力が超強力ですから。
・こどもにとっては何も不満なく、十分楽しい（これが一番！）。
とにもかくにも非常に勉強になりました。今後も注目したいと思います。