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宇都宮市明保野町の不動産鑑定士
営業範囲は日本全国、どこでもまいります。不動産鑑定士として活動しています。内容は日々を綴ったゆるーいブログです。
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ガソリンスタンドの不動産鑑定の新局面
現在とある地方都市の幹線道路沿いに立地する、ガソリンスタンドの鑑定評価をしています。
ガソリンスタンド(以下GS)を査定するにあたって必ずお約束のように障壁となるのが土壌汚染の問題ですが、もうひとつ最近のトピックとして重大な問題が地下タンクの問題です。
2011年の消防法の改正で来年2月までに、老朽化した地下タンクに油漏れ対策を課す規制が加わりました。腐食したタンクからガソリンが漏れた事例が相次いだため、今後は設置年数に応じて油漏れの対策が求められるのです。
油漏れ防止措置は500万円程度、油漏れ検知機の設置は250万円程度、そして油漏れがひどい場合には交換しなければならず、こうなると1000万円以上の費用が必要になるのです。
大概GSにはガソリン2つそして軽油という具合に2~3個は地下タンクがあるでしょうから、零細GSにとっては、それはそれは大きな費用負担です。改修資金を工面できない店舗は廃業をせざるを得ないでしょう。業界でもこのような状況について、かなりの危機感を持っているようです。
ただでさえも、電気自動車やハイブリッドカーの広がりで、ガソリン需要は弱含みでひどい状況です。石油連盟によるとガソリンの需要は2004年をピークに減少、店舗数もピーク時1994年の約6割まで減少しています。そして現在も年間1000店ペースで減少しているとのことです。
幹線道路沿いの路線商業地域に立地するGS、現在の利用を前提にすると、全くまともな価格になりません。加えて、前述の油漏れ措置の費用を見込んだとしたら言わずもがな・・・。
今までの鑑定評価では、地下タンクが埋まっている時には、更地化するための撤去費用等見込んだり、そもそも考慮外にしたり(タンクがないものとする)して鑑定評価していましたが、今後は前述のような費用も法制化されたものなので、条件次第では鑑定評価に織り込まなければならないかもしれません。
クライアントさんにはこのような状況も説明して、打ち合わせのうえ作業を進めている状況です。
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プロフィール

あけぼの不動産鑑定                                        吉澤光彦

Author:あけぼの不動産鑑定  吉澤光彦
平成22年9月1日開業 51歳(既婚)
〒320-0845
栃木県宇都宮市明保野町6-34
明保野ロイヤルパレス202
TEL 028-678-4693
FAX 028-678-4694

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