ＰＧＭがアコーディアにＴＯＢ
先日ゴルフ場運営会社２位のＰＧＭが最大手のアコーディアにＴＯＢを実施するというニュースが報じられました。
→　日本経済新聞の記事
業界トップ（１位と２位）同士の敵対的なＴＯＢとなりそうです。
業界の大手がこのような敵対的買収にはかる背景には、企業利用者の減少や高齢化による市場の減少があります。仮に両者が経営統合すると全国のゴルフ場の約１割は両社が占めることになります。
言わずもがな栃木県でも１４０前後のゴルフ場があります。
ＰＧＭは皐月、千成、ピートダイ、那須チサン等・・・
アコーディアは関東国際、喜連川カントリー、広陵・・・
アコーディアについてはゴールドマンサックスの提携が解消、ＰＧＭについてはローンスターから平和へと実質的な経営母体が変わり、ともに新しい経営局面を迎えていました。
ゴルフ場の売却先は外資というシナリオはもう過去の事です。今はこのようなハゲタカに買収されたゴルフ場が再び売るに出されている状況です。外資の買収が一巡して、今後再びゴルフ場が多く、売りに出されるかもしれません。外資はとりあえずただ同然で買収しましたが、やっぱり儲からないところはいらないよという状況。私が思うに両者はどっちも経営スタイルは似たり寄ったり、仲良くして、零細をぶっちぎりましょうということでしょうか。
ゴルフ場の不動産鑑定評価を我が事務所でも取り扱いますが、このようなドラスティックな市場の変化は、頭に入れておかなければいけませんね。