久々の「本のこと」。前から本棚に山積みになっていて、読もう読もうと思って１年以上経っていました。だって全４巻、相当の覚悟とパワーを以て望まなければ、へたれな私では到底読破できません。
深夜やランチの時等仕事の合間を縫って読み進め、結局たっぷり１ケ月くらいかかりました。この本は語句や人物関係の理解が難しく、ネットで人物相関図を打ち出し、それをしおりにしながら読み進めました。何歳になってもこのような重厚な大作に挑んでいきたいものです（リハビリのためしばらくは軽い本を読みます）。
言わずと知れた浅田次郎先生の作品でしてさすがの歴史観、圧巻のスケールの大きさで、１ヶ月間あまり中国４千年の歴史にどっぷり浸かりました。

蒼穹の昴(1) (講談社文庫) (2004/10/15) 浅田 次郎 商品詳細を見る

浅田先生自身「私はこの作品を書くために作家になった」と、帯でコメントしています。この作品への思い入れもさぞかし強いことでしょう。内容は西対后とそれを取り巻くエリート官僚そして宦官、政治抗争、人間模様が複雑に交差し、物語はとてつもない重厚感です。三国志や水滸伝もいいけど、これも面白いですよ。
読み終わっての達成感もひとしおです。
「なぜあなたは本を読むのですか？」と聞かれたら、こう答えます。「ハイ、そこに本が山積みになっているからです・・・。」。

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