女姉妹の話といえば、華和家の四姉妹、思いわずらうことなく愉しく生きよ、スケバン刑事、キャッツアイとか色々思いつきますが、私のなかの「女姉妹もの最高峰」が「阿修羅のごとく」です。
知人に３人目の御嬢さんが生まれたというのを聞いて、この本を差し上げました。

阿修羅のごとく (文春文庫) (1999/01) 向田 邦子 商品詳細を見る

年老いた父に愛人がいたことが判明して、寝耳に水の四人の娘は対策に追われます。だが、彼女たちもそれぞれ問題を抱えており、未亡人の長女は不倫中、次女は夫の浮気を疑い、三女は独身の寂しさに心がすさみ、四女はボクサーの卵と同棲、そして母はまでも…とそれはそれはバタバタです。これだけの説明でも面白そうでしょう。

向田邦子といえば、家族の愛憎を表現させたらピカイチで、時が経っても色あせることはありません。向田作品を読むと「家族とはなにか」をいつも考えさせられます。まあ、難しいことはさておき間違いなく面白く読めると思います。
でも今更ですが、プレゼントとして適当な題材ではないとも思いました・・・。
お薦め度★★★★☆（星４つ）です。こちらも家族もの大家、森田芳光監督の映画版も合わせて観ると倍楽しめますよ。

阿修羅のごとく [DVD] (2004/06/25) 大竹しのぶ、黒木瞳 他 商品詳細を見る

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