昨日平成２５年７月１日現在の「地価調査」が発表されました。
依然として住宅地・商業地ともに下落傾向は続いていますが、下落幅は縮小しています。これで住宅地は２１年連続、商業地は２２年連続での下落です。
今回の特筆すべき点は、下野市で地価上昇地点が１地点、宇都宮市で地価横ばいの地点が２地点あったということです。
私が不動産鑑定業界に飛びこんだのは平成１３年、栃木県内で初めて「地価上昇」という言葉を聞きました。地価は下落が当たり前と思って、長年業務にあたっていたので、なんか感慨深いものがあります。今後不動産鑑定評価書のフォーマットを見直す作業も生じてくるでしょう。

これで栃木県内の地価下落に歯止めがかかるのかというと、そう単純にはいかない気がします。下野の１地点は自治医大周辺の住宅地で、栃木県随一の品等が高いエリアだし、宇都宮の２地点もＪＲ駅東口方の従来から需要が旺盛なエリアです。
住宅地では、人気のあるところと人気の無いところの選別化の傾向は今後強まるでしょう。人気の無いエリアはまだまだ下落は続きます。

現在平成２６年１月１日の「地価公示」の作業が進行していますが、値付けは非常に難しい局面になること間違い無しです。不動産市場の動向を注視して、情報収集している最中です。

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