突然ですが私は出来合いのおせち料理は嫌いです。昨今はデパートや有名料理店、加えてフレンチやイタリアンレストランまでもおせち料理を売り出しています。
おせち料理は日本の誇り、昨年「和食」はユネスコの世界文化遺産の登録を受けました。おせち料理も勿論和食の真髄でしょう。
鯛や車海老の代わりにローストビーフやオマール海老、蒲鉾の代わりにテリーヌ、確かに美味しいですがなんか違うんだよなあ・・・。
近頃の奥さま連中は年末は忙しいとか、お店とのつき合いがあるから買わざを得ないとか、お客様が来るのに自前だけではみすぼらしいとか。そういう問題じゃないんだよなあ・・・。

私は極めて古い考えの人間だと自覚しておりますが、やはり家の味のおせちを食べたいのです。女衆は年末からおせちを仕込むものだ、３０日から３１日は黒豆につきっきりになるものだ。
かみさんが苦労して作ってくれたおせちだからこそ味わいがあって、気持ち新たに新年を迎えられるというものです。感謝の気持ちそして日本人としての誇りを感じます。そんなことを年末「ごちそうさん」を見ながら想いました。
子供たちへ料理の謂われについて薀蓄を垂れるのは親の役目、黒豆の煮加減そして雑煮の出汁の取り方を教えるのも親の役目です。
娘には吉澤家の味を受け継いで欲しいものです。

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