地価公示の不動産鑑定評価書の提出が目前に迫っています。日本全国津々浦々、不動産鑑定士の皆さんは締切目がけて、大詰めの作業をしているところです。
業界的には、地価公示の提出が終わるまでは、新年会等の飲み会をしないのが（私の周囲では）暗黙のルールでして、多分皆さん夜な夜な作業をしています。正月の酒浸りの生活は、否応が無く改善されます。

地価公示という制度は、不動産鑑定士にとってはその根本となる大切な作業で、地価公示価格なくして、適正な不動産鑑定評価制度はありえません。そういった意味において、国土交通省に提出する鑑定評価書は、誤りのないよう細心の注意を払います。

何度も何度も何度も見直して、そして従業員にも見てもらって、他の不動産鑑定士のチェックもしてもらって、システムチェックもして、また自分で見直して・・・。それでもやっぱり間違える時は間違えます、だって人間ですもの。
開き直るわけではありませんが、自分で正しいと思って作業をしている過程で、再度俯瞰的に精査して、間違いを自分で直すのって非常に難しい作業です。そもそも正しく作業しているという先入観がありますからねえ。

今は地価公示の鑑定評価書はネットで公開されており、誰でも見ることができます。「開示」となれば緊張感も１００倍、そういったピリピリ感の中で、全国の不動産鑑定士は最後の詰めの作業をしているのです。

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