西郷隆盛の漢詩の一節です。
「極寒の雪に耐えて、初めて美しい花となり、高い香りを発する」といった意味です。様々な体験や苦労を積み重ねることが、華麗な花を咲かせることにつながっていく・・・。
昨日そして今日と地域の小学校の卒業式に来賓として参列しましたが、児童の皆さんにはこの言葉をお送りたい。

そもそもこの言葉を知ったのは、今年から広島に戻ってくる黒田投手の報道からです。
ＮＹヤンキース時代の３月初旬のキャンプのミーティングで、各選手は好きな言葉を日替わりで披露したそうです。黒田投手が選んだのは、前述の西郷隆盛が詠んだ漢詩。
「苦しまずして栄光なしの考え方、それを最初に知ったのは高校のとき」と説明します。ヤンキースの主将ジーターも「彼の詩は、われわれに直接あてはめられるもの。良い時も悪い時も、常に変わらず汗を流し続けることが大切だし、頑張れば必ずその報いがある」と心を打たれたそうです。
ジョー・ジラルディ監督は梅の花の写真を探し、自身のパソコンの壁紙にするなど、今やヤンキースのチーム精神を支える言葉になっているそうです。

人生に苦悩はつきものというのは万国共通、それを乗り終えて大輪の花を咲かせて欲しいと感じた、今日の卒業式でした。

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