今更言うまでもない大ベストセラー、この手はとりあえず当たってみます。

単語の使い方や文章のテンポも良いし、登場人物たちの「漫才師」という生き方を通して人間の内側を描き出していて、これが又吉さんの「作風」だと理解しました。私は嫌いではありません。

ちなみに中２の娘は「難しくておもしろくない」というご意見。

選考員の山田詠美氏によると、
「ウェルダン」、これ以上寝かせたら、文学臭過多になるぎりぎりのところで抑えて、まさに読み頃。
とのこと。
また又吉氏本人いわく、
生活費を最小限に抑え、許される限りの時間を、ネタを書くことに費やした。空腹をしのぐために本を読んだ。古本屋で店頭に並ぶ、日に焼けてボロボロになった近代文学の文庫本ばかりを読んだ。
飯が食えないので、１年で人相が変貌するほど痩せた。毎日、ネタを書き、散歩して、疲れたら本を読んだ。
当時の僕は、ほとんど本を主食として街を徘徊する妖怪のようだった。
とのこと。

才能は確かに感じます。でも期待しすぎない方が良いかも。有名人という先入観を持たないで当たれば、それなりに楽しめると思います。
この点の「純文学」に私が薀蓄をたれるほどの力量はありません。芥川賞選考員でも大きく評価は、分かれるのですから。素人なんてやましてやです。
みなさんの感じ方を大切にされてください

お薦め度は★★★☆☆（星３つ）です。

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