身体の運動をつかさどる神経伝達物質を作り出す「ＡＡＤＣ酵素」が生まれつき欠けている子供、国の難病認定で、日本に僅か３人しかいないとのこと。この難病に取り組む医師の活動を描いたドキュメンタリー映画です。


先週まで宇都宮ヒカリ座で上映されていました。

撮影当初は治療法も見つからず、どうしたらいいかわからない家族の苦悩を伝える辛い内容だったとのことです。ですがその後、2015年に自治医科大の遺伝子治療チームが、ＡＡＤＣを作る遺伝子を組み込んだ、ベクターという特殊なウイルスを脳の一部に注入して、酵素を作り出せる状態にしました。その結果、寝たきり状態から座る姿勢、そして歩行練習ができるようになったのです。

何を持って奇跡というでしょうか? 　医療技術の進歩でしょうか？　子供たちの回復具合でしょうか？　確かに奇跡的な回復と言えるでしょうが、ご両親そして医療関係者は、決して治療を諦めませんでした。
この治療の奇跡は待ったものではなくて、呼び寄せたものです。努力をした人はそれが奇跡ではなくて必然なんだと思います。そう神様も評価してくれる筈です。

奇跡といわず、必然的にこの子供達の体が良くなることを、切に望みます。

お薦め度は★★★★★（星５つ）です。

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