とある大きい工場の不動産鑑定を行っています。
評価対象は上場企業の建物だったものを払い下げたものでして、結構な築年は経過していますが、とにかくでかくて建物複数棟、加えてなんだかよくわからない未登記建物が無数に存在。

近年の不動産鑑定評価において、特に建物評価について、調べなければならない事項、評価書に記載しなければならない事項は、非常に精緻化されていて、手抜きできないようになっており、簡単な作業ではありません。
建築計画概要書の取得は、都会の建築指導課のように、オンライン化されている役所であれば、パソコン「ポチ」で簡単に該当物件を打ち出すことができますが、田舎ではそうはいきません。
ひたすらぼろぼろの紙ファイルをめくって、該当物件を探していきます。この地道な作業、私はホント嫌なのですが、無視する訳にもいきません。
今回の大工場は元上場企業、キチント律儀に、その都度建築計画概要書を出しており、その数たるや膨大な量、結局窓口に半日居座りましたよ。
不動産鑑定って、こういった地味な下調べが多いのです。
午後は、土壌汚染と水質汚濁の関係の調査でこれまた数時間、結局朝８時半に事務所を出て帰宅は４時でした。

疲れたけど、なんか充足感はあります。他の人間は、ここまでは調べないだろうという達成感。第三者が見ても対して評価の差はないでしょうが、これもまあ、自己満足の世界です。

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