沢木耕太郎先生の著です。2006年に講談社ノンフィクション賞受賞しました。


最強のクライマーとの呼び声も高い山野井泰史。世界的名声を得ながら、ストイックなほど厳しい登山を続けている彼が選んだのは、ヒマラヤの難峰ギャチュンカンだった。だが彼は、妻とともにその美しい氷壁に挑み始めたとき、二人を待ち受ける壮絶な闘いの結末を知るはずもなかった――。絶望的状況下、究極の選択。鮮かに浮かび上がる奇跡の登山行と人間の絆、ノンフィクションの極北。
アマゾンより

沢木耕太郎は「深夜特急」は誰でも読んだことがあるでしょうが、この作品もそれはそれは絶品です。ホント面白くて一気に読破しました。
山野井は凍傷で指を失いながらも踏破、（妻の）妙子は以前に凍傷で指を失い、手足１８本の指を既に失っている猛者です。

緻密な調査からのリアルな描写、登山を知らない人間でも、臨場感あふれる登山行程での心理描写、そしてアタックやトラブル。沢木ってスゲー、山野井夫婦てスゲー。

私の読書メーター、２０１９年は４０冊弱でしたが、今年のダントツ一番です。

お薦め度は文句なし★★★★★（星５つ）です。

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