高山羽根子の最新作で、第１６３回芥川賞を受賞。


いくつものストーリーが重畳的に進行し、関係していないようで関係している？　なんだか考えさせられ、良く言えば引き出しが多く、なおまた考えさせられます。

歴史の上でもさまざまな破壊と再生が繰り返され、いまの形になった沖縄。個人の記憶の断片を積み重ねることで、その厚みと普遍性、何物にも代えがたい尊さを読み手に実感させる本なのかもしれません。
今までに体験のしたことない不思議な面白さがあり、読後感非常に良いです。

選考委員の吉田修一先生曰く
高山さんはおそらく、「孤独な場所」というものが一体どんな場所であるか、その正体を手を替え品の替え、執拗に真剣に描こうとする作家だと思います。
とのこと。

お薦め度は★★★☆☆（星３つ）です。

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