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宇都宮市明保野町の不動産鑑定士
営業範囲は日本全国、どこでもまいります。不動産鑑定士として活動しています。内容は日々を綴ったゆるーいブログです。
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デフレの正体
デフレの正体
デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
(2010/06/10)
藻谷 浩介

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著者の藻谷浩介氏は、日本政策投資銀行にお勤めの銀行員です。もともと街づくりとか地域活性化の講演が有名な方で、各地の青年会議所でも多くの講演実績があります。そんなんで、もともと興味を持っていた方でしたが、同書をやっと読むに至りました。
「経済を動かしているのは、景気の波ではなくて、人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数の減少だ」というのが中心の論点と、私は認識しています。
「現在100年に一度の不況のせいにされている現象の多くが、実は景気循環とは関係ないところで、住民の加齢によって起きているものである。100年に一度どこの騒ぎではなく、今起っているのは日本始まって以来の、2000年に一度の生産年齢人口減少なので、事態は極めて深刻だ」
と述べています。
同氏は基本的にはマクロ経済論者ではなく、講演で腕を磨いた方なので、論調は一般人でもわかりやすく、マクロ経済とか、ミクロ経済といった予備知識無しでもいっきに読みきることができるでしょう。
経済が良くなれば大丈夫というのではなくて、仮に好景気となっても内需縮小は延々と継続するという指摘がなされていますが、勿論結びに、作者なりの対処法は述べられております。詳しくは読んでみてください。
尚、同氏は不動産市場についても言及しています。団塊世代が40歳前後、団塊ジュニアがハイティーンの頃、バブル経済はめらめらと膨れあがりましたが、市場空前の住宅需要は、景気の波は関係なく、単に需要者が多かっただけだっただけで、景気が良いから住宅が売れていたわけではないということです。日本史上最も数の多い、団塊世代が住宅を買い終わってしまえば、二度と同じレベルの住宅需要は理論的には起こらないはずで、つまり住宅需要は当初は団塊世代の実需であったが、景気の上昇と勘違いして、過剰供給が発生し、バブルが発生したという理論です。世の中ではバブルの発生は景気循環の枠組みの中だけで捉えがちですが、こういった議論は極論ではないと私も思います。
景気の良し悪しは不動産価格については、一般的要因として不動産価格に影響を与えるもので、考慮しなければなりませんし、不動産鑑定評価基準でもきちんと明記されているところですが、基本的に不動産も他の物資と同じように、需要と供給とのバランスで決まるものです。景気が悪くても人気が集中する物件はあるし、景気が良くても売れない物件はあります。景気動向の把握は重要ですが、そもそも住宅を購入しようという世代が少ないのに、不動産市況が劇的に回復することは無いというのが私の持論で、この点は藻谷氏と同じであります。

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あけぼの不動産鑑定                                        吉澤光彦

Author:あけぼの不動産鑑定  吉澤光彦
平成22年9月1日開業 48歳(既婚)
〒320-0845
栃木県宇都宮市明保野町6-34
明保野ロイヤルパレス202
TEL 028-678-4693
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