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宇都宮市明保野町の不動産鑑定士
営業範囲は日本全国、どこでもまいります。不動産鑑定士として活動しています。内容は日々を綴ったゆるーいブログです。
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悼む人
天童荒太氏の長編小説で、第140回直木賞受賞作です。
悼む人悼む人
(2008/11/27)
天童 荒太

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私そしてかみさんと、連続して読み終えました。
主人公の坂築静人(さかつきしずと) が、新聞や雑誌などの情報を元に事件や事故の現場を訪れ、犠牲者を悼むという話で、「悼む人」がまさに主人公のことです。
本書は完成まで7年もかかったということで、作者渾身の作品、内容も非常に深いです。

「悼ませていただきます」といって、その死をすべて深く心に刻もうとする静人の行為は、とても尊いことでしょうか? それとも空虚なことでしょか?。そしてこれが身内だったらどうなのか? 第三者だったらどうなのか? 自問自答しながら読み進めました。
本作のテーマは非常に困難なテーマで、観念的、思想的でここで私が語るには力不足感は否めません。いずれにしてもこのテーマに正面から向かい合った作者は、直木賞として十分評価に値すると思います。
大事件や大きな事故の被害者はスポットをあびますが、ニュース価値のないありふれた死だって、同等に大切に扱う心が必要なはず。そして、どんな死者であれ、誰かを愛し、誰かに愛された経験をそれぞれ抱えていて、深く悼まれるべき人物なんだという考えを持てれば、私ももっと日常で、おおらかな心をもって過ごせていけると感じます。どんな人の命も重い軽いはないのです。きっととそんな気持ちも作者にはこめられていると感じました。

かなり重い作品なので、大人向けの作品だと思いますが、一度は読むべき作品としてお薦めできます。

最後に作者がこんなことを言っておられるので紹介します。
「どんな人も差をつけずに悼むということは、生きているどんな人も区別せずに公平に向き合うことにつながるように思ったんです。だから、どんな死者であれ等しく、永く悼み続けてくれる人、彼こそが、僕がいまこの世界において一番いてほしい人間だと信じられ、いわば僕の最も希求するヒーロー像を書いてみようと思ったのが<悼む人>です。」

この本のお薦め度は★★★★☆(星4つ)です。

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Author:あけぼの不動産鑑定  吉澤光彦
平成22年9月1日開業 48歳(既婚)
〒320-0845
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